血液中の酸素には、赤血球中のヘモグロビンと結合している「結合型酸素」と血液の液体成分(血漿)に直接
溶け込む「溶解型酸素」があります。
通常ヘモグロビンの95%以上は酸素と結びついています。
「結合型酸素」は酸素がヘモグロビンに100%結合している状態ではそれ以上増加しませんが、「溶解型酸素」は
気圧が上昇するにつれて一定の法則に従って徐々に増加していきます。
高気圧環境下で酸素を吸入すると、大気圧下での呼吸で得られる酸素量に対して10倍以上の酸素を体内に
取り込むことができます。
高気圧酸素治療はこの「溶解型酸素」を増加させ高い酸素分圧の動脈血を造ることにより、様々な疾患に対して
効果を発揮します。