作業療法(OT:occupational therapy)とは
作業療法では、「その人らしい」生活を取り戻すことができるよう、日常生活や仕事、遊びに必要な動作や活動(作業)能力の向上を目指した練習を行います。
その手段として、上肢機能練習や、日常生活活動(食事・排泄・入浴など)練習、手段的日常生活活動(掃除・調理などの家事全般、趣味活動、交通機関の利用など)練習があります。
上肢機能練習
実際の生活に必要な筋力、関節の動き、感覚機能などの改善を目指します。
日常生活活動練習(ADL)
食事、排泄、更衣、入浴などの身辺動作の改善を目指します。
その人にあったやり方や道具の選定、また必要に応じて介助方法なども支援していきます。
手段的日常生活活動(IADL)
手段的日常生活活動とは、掃除や料理・買い物などの家事活動や、畑仕事や手作業などの趣味活動、また金銭管理や公共交通手段の獲得などを指します。
それらに必要な身体機能や作業能力向上の改善を目指します。
福祉用具、シーティング
生活に便利な福祉用具の選定や自助具、車椅子用クッションの作製などのお手伝いも行います。
役割の再獲得・社会参加のサポート
その人らしく、いきいきと生活できるように、役割の再獲得や積極的な社会参加などを含めた生活の質の向上を目標に、よりよい生活に向けて援助していきます。